McSS導入企業インタビュー:すみれ経営教育研究所様

プロフィール

すみれ経営教育研究所様
所在地 兵庫県
業務内容 経営コンサルティング、チームコーチング
URL https://yfukushima.net/

    福嶋  康徳  様

■インタビュー実施:2021年10月

統一的なフォーマットで、効率性と利便性が向上

CRD:McSS導入前の課題として、どのようなことにお困りでしたか?


福嶋様:導入前は、Excelに計算式を入れたりして財務分析を独自に行っていました。ただ独自で行うと、後から自分でも何をしたかわからなくなり困っていたので、統一的なフォーマットとスキームが欲しいと思っていました。McSSは器に値を入力するだけで様々な分析をしてくれるので、大変助かります。



CRD:ありがとうございます。逆に、改善点はありますか。


福嶋様:決算データを入力する時に、Excelから転記できるということを知らない人が多いんじゃないかな。私は一旦Excel(McSSの「?」ボタンからダウンロードできる「決算データ入力シート.xlsm」)に3年分の決算データを保存してから、一気にMcSSの入力画面にコピペしているのですが、もしコピペできることを知らない人がいたら、入力に時間がかかって不便だと思うでしょうね。
逆に決算データ入力画面や将来シミュレーション結果画面からもExcelにコピペできますし、素朴な仕組みですけど、扱いやすくていいと思います。

CRDの客観的なデータベースが差別化の決め手に

CRD:McSSを導入された決め手は何でしょうか。


福嶋様:CRDデータベースの信頼性ですね。客観的なデータベースがあるからこそ財務診断結果も差別化できて、有料でも使いたいと思います。経営診断報告書を作成して顧問先に説明する際には、まずCRDデータベースの話をして、豊富な企業データが蓄積されていることを理解してもらうと信頼性が高まりますね。
中小企業者が全国357万社と言われている中で、CRDにはその三分の一近くの100万社の中小企業データが蓄積されているという話をすると、顧問先の納得感が得られます。例えば、都道府県や同業種の順位が去年に比べて上がっていますよとか、残念ながらCRDランクが下がりましたという話をして、経営者の方に意識を持ってもらうようにしています。



CRD:指標が悪くなって怒ったりされる経営者はいらっしゃいませんか。


福嶋様:社長さんも自社の経営状況がどう見えるのか、薄々自覚があることが多いので納得していただいていますね。McSSのようにズバリ数値でランキングするツールはなかなかないので、例えば「これは小学校の通信簿と同じです。山の真ん中が平均点で・・・」という話し方をして納得してもらっています。

経営者とのコミュニケーションツールとして、効果は抜群

CRD:McSSの機能のうち、最も業務のお役に立っているのは、現状診断機能の経営診断報告書ということですね。


福嶋様:そうですね。コミュニケーションツールとして、経営者受けはバッチリですよ。私は公的支援機関で経営強化計画を作ったりしますが、3期分の決算書を事前に精査する作業では、必ずMcSSを利用しています。



CRD:ありがとうございます。


福嶋様:McSSでは、会計年度の財政状態と経営成績の推移を把握できますし、キャッシュフロー計算書を自動的に作成・分析してくれるのも便利です。経常費用分析も、本業の状況を理解できるので好印象ですね。
McSSで企業の財務面の特徴や課題が概ねわかるので、それに加えて、企業を取り巻く外部環境や企業自身の定性的な情報を合わせてお話すると、経営者にもすんなり受け入れてもらえるなと実感しています。



CRD:McSSを活用した方がお客さんの納得感がより大きくなると、実感いただいているのですね。


福嶋様:そうですね。もちろん財務分析を自分自身で行うことはできますが、顧問先の決算書から様々な財務指標を計算しても計算式が間違っているかもしれないし、データベースと比較した相対的な評価結果はわからないですし。やはり100万社のデータベースがありランキングが出るところはMcSSの強みだと思います。こちらから決算書を見せてくれと言わなくても、顧問先のほうから、決算がもうすぐできるのでまたMcSSで診断してほしいと言われますよ。
まずMcSSで財務分析して、私なりのコメントを付加して定量評価を行い、次に企業の特徴を踏まえて定性評価を行い、McSSの分析結果と合わせてレポートを作成します。これで顧問先に決算レビューすると、とても喜んでもらえます。すると経営改善にどう取り組めばよいかかみたいな相談に繋がるので、こうしたらきっと偏差値がよくなりますよ、というアドバイスをしています。



CRD:どのような改善策に取り組むと偏差値がよくなりそうかを説明できると、社長にわかってもらいやすいということですね。


福嶋様:そうですね。社長様の中には財務に明るくない方もおられます。財務面の課題に対する具体的なアドバイスをすると喜んでもらえますね。例えば診断結果がこうだから、運転資金からみて短期借入はこんなにいりませんよ、といった話ができるといいですよね。

定量的な分析はMcSSに任せて、定性的なアドバイスに診断士のノウハウを活かす

CRD:McSSによって解決したお悩みや達成された成果はどのようなことでしたか?


福嶋様:McSSの経営診断報告書に、中小企業診断士としての独自のコメントを加えて顧問先との面談に活用しています。McSSによる客観的な視点に、独自のコメントとして、例えばSWOT分析を踏まえた強みの強化提案や、弱みの補完提案などを加えています。定量、定性の両面からアドバイスをできるのは、かなり効果があると思います。



CRD:診断士の先生方はどちらかと言えば財務の定量的な範囲よりも定性的な分析に強みがあるというイメージがあったのですが、福嶋先生は財務分析をMcSSで済ませたうえで、定性面のアドバイスをメインにしていらっしゃるということでしょうか。


福嶋様:はい。財務診断は McSSにお任せですね。それをどう評価するかというところで、診断士のノウハウ、スキルや知識が生かされていくということだと思います。

McSSという客観的な評価の共有から、企業支援をスタートする

CRD:今後の展望についてお聞かせください。


福嶋様:補助金などの中小企業施策を活用するには、経営計画の策定がつきものです。信用保証協会の経営支援強化促進事業などでもMcSSを活用しています。幾つかの事業者の経営診断にも利用しましたし、中小企業庁の早期経営改善計画策定支援事業や事業再構築補助金などにも一部利用しています。



CRD:保証協会の経営支援強化促進事業でもMcSSをご活用いただいているのですね。


福嶋様:はい。協会の職員の方と一緒に企業訪問するときに、必ずMcSSを用いて支援前の現状を説明します。それから具体的な改善策を、3ヶ月ぐらいで検討して支援機関に提出します。各都道府県の保証協会で、支援のやり方は多少違うかもしれませんが、保証協会で所定の経営改善計画のテンプレートがあるので、それに合わせてMcSSからコピペして改善計画を策定しています。非常にやりやすいですね。



CRD:McSSの帳票を用いてご説明されたら、保証協会の職員にも理解されやすいですか。


福嶋様:そう思います。あとメインバンクが同席する際は、メインバンクにもMcSS帳票をお渡しします。本来でしたら金融機関がこのぐらいのことをして差し上げてくださいと(笑)。



CRD:中小企業の経営者、メインバンク、保証協会、それからコンサルタントである先生とで、財務面の課題あるいはその原因である業務面、定性面での課題が共有できるスキームになってますすね。


福嶋様:そうですね。共有してスタートします。McSSという客観的な評価を元にスタートできますから、メインバンクからも信用してもらえます。金融機関もプロですから、もし自己流の財務分析結果を出したとしたら、ここはどうなんですかみたいなツッコミが入ると思うのですが、McSSですとツッコミが入らない。そういった面でも役に立っています。



CRD:なるほど。大変参考になります。本日はありがとうございました。

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